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翔馬の体温を感じたまま病院のベッドに2人で寝転んでいると急激に睡魔が襲って来て、俺はそのまま眠ってしまった。
まだ夜明け前。目を覚ますとすぐそこに翔馬の顔があって、俺をジッと見つめていた。
「おはよ」
「はよ……夢?」
俺は翔馬の頬をつねった。
「普通それ自分のホッペつねるだろ?」
「はは。そっか……眠れたか?」
「うん、眠れた」
「なら良かった。まだ暗いけど……今何時頃?」
「まだ4時。俺朝はいつもこれ位に目覚めちゃうんだよね、けど山ピーの寝顔見れたから得したなぁ」
「そんなのが得なのか?」
「うん、いつもこんなに近くで見た事無かったし。案外寝顔は可愛いのな」
「か、可愛い?!」
損した。俺こそ翔馬の寝顔を見ていたかった。
「起きてる山ピーは強面だけど寝顔は……ぷっ、はは、ギャップ萌え?つうやつ?」
「お前バカにしてんだろ?」
「そんな事無い。嬉しくてさ、好きだなって……………なぁ、これからも俺、山ピーの側にいたい。こうやって一緒に朝目覚めたり何でもない会話したり……その、昨夜みたいな事も……」
可愛いすぎる。可愛い過ぎてしぬ。
「俺も翔馬と一緒が良い。まさかこんな風になれるとか考えても無かった………嫌だっつっても離れねぇからな。覚悟しとけよ」
「ははは!望むとこ」
**********
翔馬はまだ病院が静かなウチに帰っていった。
プロへと進む翔馬の足手まといにならぬ様、慎重にならなくては駄目だ。昨夜みたいに感情に流されて危険な事は絶対にNGだし、絶対に関係がバレてはいけない。でも、そんな事は大した問題では無い様に思えた。
互いに気持ちが通ってる事が何よりも心強いい。
なぁ、気持ちにもカタチがあるんだな。
表情言葉一つ一つに感情揺さぶられて。
こんなに強くて。あったかくて。
それはカタチに例えるなら、やっぱり
ハート型なんじゃないかな。
ロマンチストでもなんでもねぇけど……
目がハートになる、とか
心臓かハート型に飛び出るとか、
ほんっとそんな感じ。
おしまい
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