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「うん、いい反応。身体がちゃんと俺を受け入れてくれてるねェ」  うそだ。  うそだ。  信じたくない。 「自分から求めただなんて……そんなわけ……」  だけど。  そんな言葉とは反対に、身体はグレアを注がれ熱を持つ。  嫌じゃない、むしろ心地いいと持ってしまうのは多分……この身体が、彼のグレアを知ってしまったからだ。 「嘘じゃないよ? 或斗の身体が俺のグレアを受け入れてるのが何よりもの証拠じゃん」  古賀は嘲うようにそう言い、或斗の頬に手を添えた。  その指先は冷たくて、気持ちいい。 「或斗から求めてきたんだよ。もっとしてくれってさ。コマンドで支配されたいって」 「そん、な……」 「欲求不満だったんだねェ。でも、もう大丈夫。俺が朝比先輩の代わりにイーッパイ、気持ちいいコトしてあげるから」  ゆたっとベッドを揺らしながら、古賀が顔を近づけてきた。  それから、すごく自然に唇が合わさっていく。  口の中に広がった味が、 (美津也さんの、味……)  大好きなそれと重なった。 *  その日から、古賀は顔を合わせる度にホテルに誘ってくるようになった。 「満たしてやるよ。おいで?」  そう優しく誘われて……或斗もふらりと古賀に寄り添った。  優しくて、甘くて、自分を満たしてくれる古賀の行為は、一瞬の快感を或斗に覚えさせて。  同時に、罪悪感を植え付けた。
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