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センセイは上目遣いで俺を見上げた。
髪がオレンジに光って、眼鏡してない目も夕日でキラキラしてて。いつもより幼く見えて。
……あれ? センセイ、結構可愛くない?なにこれ、大発見。テンション上がった。
「へえ。みくセンセイって、眼鏡ないと童顔じゃん。かわいー」
「ふざけないの!」
ほめたのに怒られた。その反応、新鮮。 大真面目な顔で、苗字で呼びなさいとか言う。いや、読めないし。それエロくないし。みくセンセイの方が響きエロいよね。
「とりあえず眼鏡をかえして! なんにもみえない!」
「ね、コンタクトにしなよ。その方がかわいー」
「余計なお世話! 先生にそんなことをいわない! 早く返して」
必死でセンセイしてる姿を見ていたら、なんか変な欲求が湧き上がってきた。センセイじゃない顔見せてよ、って。
……なにこれ。ムラッとしてんの? 俺。
「はいはい。じゃ、じっとしてて?」
眼鏡をかけてやるついでに、やけにぷっくりした小さな耳たぶを、そっとつまんでみた。どんな反応すんのかなって。
ほら、耳ってセイカンタイって言うし。センセイも女の顔、するの?
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