シーン47

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「次長っすか?まさか…」 「自分の子供を養子にしてくれた人を?」 ーー次長が管理官をお呼びです。 ーーどうして私を…次長が… ーー大人しくついて来な。 ーーお前が何を考えてるかお見通しってこと。 ーー騒ぐとここでお前は死ぬことになるからな。 ーーもしかして…犬鳴村のことなのか? ーーそれなら大丈夫だ…だから…許してくれ。 「自分にとって邪魔な存在となった順次を(かくま)い、処刑の邪魔をしようとしたから、次長の部下の元『ゼロ』の連中に()らせた。それもブラックスワンの仕業に見せかけて」 「なんてクソなんすか!次長って」 「俺ら…そんな人の下でなんで働かなきゃならんのです!班長!」 「抜けたい人は抜けていいよ。アタシ一人でも地の果てまで奴ら追いかけるから」 「主任、何弱気になってるんですか!」 「吉さん…」 「俺ら神童班は血の結束っす」 「俺、班長にどこまでもついていきますから」 「アンタ、班長に惚れてるだけじゃん。不純な男」 「わかった」 「じゃあ…風香はとにかく奴らのアジト、犬鳴村の位置を探って」 「りょ」 そう言うと急ぎ早に激しさを増していく闇の雨の中、店を出る彩芽。そしてそれを見送る神童班。
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