弟子に託す(ギウサ視点)

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弟子に託す(ギウサ視点)

 まさか、こんなSSS級のスパイダークィーンが現れるとは……ボクは思わなかったサ。距離と今、ボクが出来る最大限は。  ボクの鍵が、青白く輝き魔物も後ろにいる3人も視線が鍵に向けられるなら、ボクは、後ろに居る3人に向かって、振り向いて、思いっきり下から上に振り上げる。  ドッゴ――――ッン! 「 ……なんの、つもりだ? 」  ボクの起こした行動が、目の前の魔物が声を掛けてくるサ。 「お前の相手は、このボクって事サ。……スパイダークィーン」 「 !! 」  挨拶代わりに、ボクは、スパイダークィーンの頭上に飛んで鍵の色を変える。  その色は、緑色に変わり、鍵全体に風を身に纏う形になってボクはスパイダークィーン居る地面ごと風を当てる為に、その鍵を振り下ろしたサ。  その風は、スパイダークィーンの身体を通り抜けて、一度地面に当たる。その瞬間、盛大な竜巻に変わりスパイダークィーンを吹き飛ばそうとすけど、浮き上がりすらしない。 「 ゴガアアアアア 」   叫び声と共に、スパイダークィーンが大量の蜘蛛の糸を吐き出して、竜巻の風圧を利用し、ボクをその糸で貫こうと襲いかかってきた。  ボクは、ちらりとジンの方を見たら、その姿は無かったサ。……逃げれたみたいサ。  ボクは、何とか貫こうとする糸は避けるもののその糸は今度は粘着質の糸に変わり、ボクの鍵に触れ離れない。  どうせなら、ボクは身体を回転させて鍵を構えスパイダークィーンに向かって高速で落ちていく。  スパイダークィーンが笑い、もっと、大量の糸を吐き出してボクの視界すらも真っ白に包み込む。  何かの衝撃はあった気がしたけど、ボクは……
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