その日の夜。

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その日の夜。

ギルドであった騒動で、すっかり、日が暮れた。 が、オームさんの計らいで、人族の方とドワーフの方が全員、集落で集まる体育館的な場所に集まり。 俺と師匠の改めての自己紹介にここでの集落での仲間になる宣言をしてくれた。 その儀式の名目で、俺は4週間後に、お披露目会をするとも宣言してくれた。 ここの集落では、戦いがある意味、お祭りみたいな物で、やんややんやと拍手喝采が起こったんだ。 気さくな人もいれば、それを苦々しそうに睨みつける人もいる。 少し、背筋に冷や汗が垂れた気持ちになったんだ。 …どこまで、自分がやれるのか未知数で、その恐怖は、まだ、消えない。 それが、終わるとギウサ師匠は、野暮用を済ませてくると俺と別れ、俺はオームさんと武器屋を見に行く事になったんだ。 ギルドのあった場所から、向かい側の所である。中に入ると、武器よりも先に、俺と同じ身長の白髪のロングヘアに長めの白顎髭、タレ目がちの奥二重の金色の色、細い眉毛で耳が、ドワーフさんの耳だ。 それにオームさんと同じ鎧だけど、筋肉のつきかたがまた違っていた人に目がいく。 その男性が武器を眺めて、オームさんがその人に。 「お、ガイ、来てたのか。」 「ん?…あぁ、オーム。昨日の魔物退治をして折れてしまったんだ。…彼の武器選びも兼ねているのかい?」 「そうだ、おい、ジン。こいつは、冒険者ギルドの総括で俺の次に強い、ガイだ。」 俺の背中を、グイッと、ガイさんの前に来るように押してきた。 そんな俺の様子を穏やかな微笑みを浮かばせて、手を差し伸べてきた。 「初めまして、ジン君。ガイです。本来なら、2週間後に、紹介される予定だったけど、会えて嬉しいよ。」 「あ、ジンです。したら、つまり、ガイさんが、2週間後に、師匠と共に教えてくれる先生なんですね…俺も、会えて嬉しいです!」 「ふふ、これから、宜しくね。」 「はい!宜しくお願いします!」 そんな会話も交えて握手をし終えたら、改めて、このお店の内装に目がいく。 本当に様々な武器が飾っており、それに、このお店のカウンター右側には、階段が下に続いていて、武器をどうやら、試しに装着して振り回す事が出来るらしい。 先ずは、どれを選ぼうかとしたら、もう、オームさんがめっちゃ、適当に選んですげー持っている。 俺が、目を丸くさせていると、オームさんがめっちゃ良い笑顔で。 「片っ端から、持っていくぞ。」 「…ま、まじ?」 「当たり前だ。それぐらいの気合い込めろよ?」 「は、はいっ」 「…僕も手伝いましょうか。型の方も見ておきたいですしね。」 ガイさんも、武器を持てるだけもって、そう言ってくれた。 俺も頷いて、武器を彼らよりも少ないが持って、階段を下る。 階段を下ると、広い広場に出た。 ちゃんと武器を置くテーブルも設置してある。 俺達は先ず、そこに、武器を並べ始める。
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