宇宙の脅威

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宇宙の脅威

「無限に広がる大宇宙。この全ての宇宙に蔓延るものがある。 愛だ。愛ゆえに星は壊れ生命は死にゆく。 だからこそ我らが導かねばならない。真実の愛と、宇宙の調和のために。」 赤黒く光る宇宙の脅威が今、また一つの星を滅ぼす 「臨時ニュースをお伝えします。昨日の29時14分にヴァレー星系付近に巨大な彗星が突如として出現しました。またこの彗星は3つであり、およそ400宇宙kmで我が地球に接近しているとのことです。」 「朝から騒がしい、また彗星か。最近多いな」 と好物のデレを一口飲む。 最近はやたらと浮遊彗星が多く、軍が何度も彗星を撃ち落としている。 なので大して珍しいものでもない。 「この彗星ですが、今までの彗星とは全く異なるものと言われています。そこで今回は彗星研究で有名なケミー博士に来ていただきました」 「ケミー博士から見ればこの彗星はどのような感想をお持ちですか?」 「そうですね、今までと違い、まず彗星が3つも、しかも全く同じ軌道でこちらに接近していることから、今までに類のないものとわかります。」 博士は続けてこう言った 「もしかするとこの彗星の内部に未知の物質や、はたまた知的生命体がいたりするかもしれませんね」 笑いながら博士はそういった。 「っといっけね。もうこんな時間じゃん」 すでに時計は10時を指していた。 急いでバッグを持って学校に走った。 「ふー、セーフセーフ。」 「おせーぞタカ」 クラスメイトのユキだ 「珍しく早いなユキ」 バッグを机に置いて席についた 「なぁ朝の彗星みたか?」 「見た見た。珍しいケースらしいな」 「そそ、知的生命体とかめっちゃロマンあるじゃん。俺ワクワクしすぎて早く帰りたいぜ」 「今来たばっかだろ」 なんて軽く話してると講師がきた 「ほら、席つけー授業始めるぞ」 その時だった。 バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 稲妻が落ちたような音が外から聞こえてきた。 クラスのみんなが総じて驚いていた。俺もその一人だった。 すると教室の前にある電子モニターが勝手についた。 ブゥン そこには肌が赤い、軍服のような服をまとった男が映った。 「我が全能なる大帝星ゼグラート、大帝メルデェーの命により、汝らに次ぐ。降伏か死か選べ。さもなくば貴様らの星は命一つ残さず滅びるであろう。」 「地球時間1時間以内に返答がなければ、我々は実力を持って汝らの星を破壊するであろう」 突然すぎるその降伏勧告に俺はただ呆然と見ることしかできなかった。
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