アパート

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 その後、私の生活は相変わらずの質素倹約を続けました。 ただ、将来の事を考え小さなアパートを建て、そこに住むことにしました。 「私、そろそろ自立しようと思って、もうアパートも契約してきました。来週から一人暮らしします。」 と両親に宣言しました。 両親はとても理解がありましたが、こればかりはすぐに了解してもらえませんでした。 しかし説得するうちに、毎日電話して無事を知らせることができるなら…、ということでやっと引っ越すことができました。  「あー、私のアパート!これから私の人生が始まる…。」 今まで通り会社に勤め、アパートの管理は不動産会社に任せていたので、苦労はありませんでした。  ある日、一人の若者が私のアパートに引っ越して、私の部屋に挨拶に来ました。 「こんにちは、こちらに今日引っ越してきました。ぼく、大山と言います。どうぞよろしくお願いします。」 「私、佐山です。こちらこそよろしくお願いします。なにかわからないことがあったら聞いてくださいね。管理会社からもう聞いてるかな?」 「ぼくが契約したときに一通りの事は聞いたので大丈夫です。」  「そうですか、じゃあ大丈夫ですね。」 「はい!それじゃあ、これで失礼します。」 そう言って、早々に自分の部屋に帰っていきました。  
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