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 和国(わこく)(くろ)女王は隣国の還国(かんこく)と同盟を結ぶ為、還国の(りん)王子と結婚したが、2年後に火事に遭って顔半面に火傷を負って元々醜悪な顔が更に酷くなってしまった。  堪り兼ねた凛王配が乗馬を嗜んでいる時に気晴らしに外を走りたいと言って裏門を門番に開門させると、還国目指して逃亡を図った。  それに直ぐ様、気づいた黑女王は、激怒し、名騎手である刺客をやって凛王配を暗殺した。  それを知った還国の(とん)王も激怒して和国に戦争を挑んだが、それは軽挙妄動というもので軍事力に勝る和国に敢え無く攻め滅ぼされた。  それで還国も支配下になったので将来、領土拡張を夢見る黑女王にとって思わぬ好結果となった。  しかし、凛王配に逃げられたことで自分は男に見向きもされない女になってしまったと痛感した黑女王は、捻くれて妬み深くなって顔だけでなく心も醜悪になり、自分の怨念と嫉妬心を晴らすべく、まず伯爵らに持て囃されている王族の美人を片っ端から見せしめにする為、一般庶民の前で火炙りの刑に処した。
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