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潜望鏡
兵:艦長!前方に艦影多数!この先は危険であります!
艦長:馬鹿者!あれは白鳥である!
兵:いえ!あれは敵艦であると思います!
艦長:馬鹿者!あんなに楽しそうな敵艦があるか!あれは白鳥であろう。
兵:なっ、なるほど、確かにそう、そうであります!ではこのまま直進いたします。
艦長:うむ。分かればよい。では、ゆるりと参ろうぞ。
兵:艦長!上方から魚雷多数!だから言ったのであります!
艦長:何を言うか!私は最初から敵艦、そう思っておった!お前が全て悪い!
兵:えええ!この期に及んで責任転換でありますか!
艦長:うるさい!前をしっかり見んか!操舵を怠るな!
兵:しかし自分は納得していません!
艦長:馬鹿者!前を、早く前を!
兵:艦長!この際だから言わせていただきます!貴方、浮気してますね!
艦長:なっ何を唐突に!
兵:非番の日にホテルから笹木君と出てくるのを目撃したんですから!
艦長:なっ、何を言うか!た、他人の空似だよ。空似!
兵:そうですか~写メ撮りましたよ。奥さんに見せましょうか。
艦長:ま、待て、分かった。わた、私が悪かった。謝ろう!しかし、その前にその写メを見せてもらえないだろうか。納得したいのだ。
兵:仕方ないですね。これですよ。
艦長:馬鹿め!甘いわ!
兵:ああっ!何をするんですか!スマホ返してくださいよ!
艦長:こんな写メ撮りおって!基地に戻ったら軍罰にしてやるからな!
兵:艦長!いい加減に!
コン!
艦長、兵:「コン?」「コン?」
艦長、兵:「あっ!」「あっ!」
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