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「……なあ、お前ら、もしもミリーナちゃんが住んでいた星と交信がつながって、迎えでも来たらどうするんだよ、わかれるのか?」
ふと優馬がそう言って俺たちを見た。俺とミリーナの返答は同じだった。
「そんなの、その時になってみないと分からない。ミリーナが言うには、彼女の星では、宇宙に出ていく人も多いから、別にそこまで寂しくないし、何より、俺たちが生きているうちに交信がつながるかすらわからないっていうんだ」
「うん、この星との距離もわからないし」
「でも」
「うん、そうよね」
「俺たちは、この先どうなろうと、とりあえず今は、この関係を大切にしたと思っているさ」
俺が言うと、ミリーナもうなずいた。
これが俺の隠していた全貌だ。
優馬は、ふっと微笑した。
「なるほど、要するに、住む星の枠を超えてもお前たちはラブラブカップルってわけだな」
「お、おい、やめろよ」
俺とイリーナの顔が少しばかり赤く染まった。
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