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俺はこの日も公園のいすに座り、握り飯をほおばっていた。
そして深夜三時。俺の目の前で謎の現象が起こった。まず、一瞬夜空が光った。俺は最初気にも留めなかった。
やがて、何かが落下するような音がして、俺の目の前に隕石のようなユーフォーようなものが墜落したのだ。俺は驚きのあまり、両手に持っていた握り飯を落とし、腰を抜かした。
俺は驚いて逃げ帰ろうとしたが、その足を思わず止めた。落下物の中から、若い女性の声が聞こえたからだ。
俺が恐る恐る近づいてみると、そこには美しい少女、つまりミリーナがいたのだ。しかも全裸で。どうやら、墜落の衝撃で大変なことになってしまったようだ。
俺たちはちょうど目が合ってしまい、お互いに叫んだのを、今でも覚えている。
俺は、その時ちょうど飲食店のバイト先の制服を持っていたので、彼女に服を着るようにジェスチャーで何とか伝えた。
それから、互いに落ち着きを取り戻すのには時間がかかったが、それからは楽だった。
ミリーナの住んでいた星は、進んだ高度な文明を持ち、ほかの星の言葉ですら、容易に翻訳できたのだ。
彼女曰く、宇宙を飛行していると、空間のゆがみに巻き込まれ、気づいたらここにいたとのことだった。
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