第2話、誕生、~ birth~

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国の皆が昔以上に苦しんでいる、俺を生かしてくれる為に死んでいった仲間たちに返せなかった大きな借りを返す事が出来る・・・、スーツを着た男の話が段々と真実だと思うようになってきているジン。 しかし・・・ ジン「(こんなうまい話…きっと裏があるに違いない)」 俺の様な上流階級に生まれる事が出来ず、物心ついた時には既に底辺レベルの生活を強引に押し付けておいて、自分らクズな大統領共は自己の私利私欲の利益を永久に牛耳っていた傷つき、疲弊しきっていた彼の脳裏には一部の迷いも生まれており、かの者二人が言っている 「全国民の生活を保障する」 その話が本当なら、俺ら下層生活を虐げてる上層生活の奴らはもっと調子に乗ってまた新たな外道なる大統領を産みだすことになる・・・・ その迷いを見透かしたかのようにスーツの男はジンに問いかけた スーツ「この国の大統領や上層に住む奴らが憎いか」 彼は一も二もなく頷いた。 スーツ「それが我々が君を選んだ理由だ。それともう一つ、今の君みたいな生活を強いられてる人々はこの国だけではない、これ以上君のような人々を産みださないためには・・・」 ジン「アンタたちの仲間になれって言うのか?」 スーツ「そうだ。君の力は確かに強い、だが、所詮強大な力の前ではバックアップしてくれる仲間もいなくて一人で立ち向かうにも限界がある。我々の力を受け入れれば君はもっと強くなれる」 ジン「クク、アハハハハ、アーハッハッハ!。なんだよそれ?、聞こえはいいけど、裏を返せばお前らの走狗になれってことじゃないか。しかもまだ10歳のクソガキに何を期待してるわけ?」 スーツ「歳など関係ない、弱きものを虐げる下衆を憎み、そして戦う石と力があれば立派に我々の戦士の仲間だ。ま、目上の人物に対する口のきき方には荒療治でも教え込む必要があるようだけどな」 そう言うとスーツを着込んだ男は皮肉たっぷりに笑って去っていった。
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