第3話、東洋、~ the East, Orient~

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旅客機、ファーストクラス内 CA「お客様、お飲み物はいかがでしょうか?」 ジン「ああ、コーヒーをもらおうか」 CA「かしこまりました」 あの事件からもう15年が過ぎた・・・ 俺はその15年間の間数々のミッションに参加しては成功していってはエージェントとしての更なる経験と自信を積み、肉体的にも精神的にも大きな成長を遂げ、いつしかかの007で有名な諜報員”ジェームス・ボンド”やその原作者”イアン・ランカスター・フレミング”の再来が来たのではないかと言われる程強くなり、当時の首相であるキャメロン首相の信頼も得ていた。 そんな俺にイギリスと正常な国交を結んでいる日本の外務大臣から依頼が届いた。ミッションの内容は護衛任務と言う楽な任務であった が、その時の俺はまだ知らなかった、この任務が俺をまさかあのような目に遭う事を・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 日本、成田空港外 ジン「ここが東洋のジパング”日本”か・・・、イギリスと違って施設内はきれいだし、何より細かな配慮が徹底されてる。」 3月末週の晴れたある日、使用する武器弾薬類が全て入った大きくて重い中世ヨーロッパ風アンティークの大型トランクケースと本革で作られたヴィンテージのボストンバッグをカートに乗せ、人生初の日本入国を果たして最初の一歩を立ったジン ある任務でイタリアに赴いた際シチリア自治州のパレルモで知り合った陽気だが職人として腕は一流のメガネ職人に頼んで作ってもらった特注のグラサンをつけ、ボタンダウンシャツカーディガンにニットカーディガンパンツ、ストレッチカーゴ、バブーシュシューズ、ニットグローブの恰好で迎えを待っていた。 そこへ
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