第3話、東洋、~ the East, Orient~

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黒服「・・・・・アスカ・ジン様ですね」 ジン「そうだが」 自販機で微糖味の缶コーヒーを買い、その缶コーヒーを飲もうとしていたジンに近づいてくる齢60代くらいの黒服の男、その男はこちらに車を待たせてあります、どうぞと言って運転してきた車のトランクに彼の荷物を載せ、後部座席に乗せようとしたその時だった! ジン「!」 黒服「どうされたのですかアスカ様?」 微かだが今いる場から見て向かい風の方向からその風に乗って匂ってきた微かな硝煙を嗅いだ彼は、用意された車に乗る前に立ち止まり ジン「逃げろ・・・」 黒服「えっ?」 ジン「逃げろ!!」 彼が大声で怒鳴りながらその場から逃げる様促したのだが時すでに遅し!、何処からか飛んできたロシア製のボルトアクション製の高性能狙撃銃”SVLK-14S”か、はたまたフランス、ベルギーなどの欧州の国や、南米大陸のブラジルの軍隊に採用され、他にもさまざまな国の軍隊に正式に使用されている軍用セミオートタイプ狙撃銃であるバレットM82のどちらかからの銃口から放たれた一発のライフル弾がジンの足元に当たっては弾け飛び、周りにいた人々はその光景を見てか近くにいた空港利用客はこれからタクシーに乗って行こうとする女性が悲鳴を上げたのを皮切りにターミナル内部へと逃げ去っていき、その凶弾はまた一発彼の足元のアスファルトの地面を精確に撃ち抜いていく ジン「(この狙撃手の能力、並みの物じゃないな・・・。どこかの国の軍用訓練を長期間受けては幾人か殺してないと到達出来ないほど腕が良い)」 死角になる場所へと隠れて冷静に自身を狙撃してくる相手に対し反撃の機会を冷静に窺っている彼は 黒服「アスカ様!」 ジン「落ち着け!!、おそらくどこからか雇われたスナイパーが一人隠れているはずだ。俺の足元に弾丸が直撃するとなると・・・・」 狙っているのは自分・・・、もし俺と同じ考えを相手狙撃手が考えているとすれば次の5発目で殺しにかかってくる・・・ 先ほどの四発の弾だけで雇われ狙撃手を探し続けるジンは狙撃してくる弾の方向、そして距離や撃った際の吹いてくる風の抵抗がどれだけ受けるかのすべてを計算し尽くしてから相手狙撃手が10時方向から2時方向に移動してチェックメイト(撃って始末する事)をかけてくると読み、彼は縦一列で止まっているタクシーを盾にして相手狙撃手に気づかれない様にデザートイーグルが使えない時に備えてサイドアームで使っているにベレッタM92Fの銃口にサプレッサーをつけて構え、狙撃手の死角になる場所へと移動して一発の銃弾を放った!
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