プロローグ

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”死への準備をするということは、良い人生を送るということである。良い人生ほど、死への恐怖は少なく、安らかな死を迎える。崇高なる行いをやり抜いた人には、もはや死は無いのである。”by、レフ・トルストイ 命なんで安いものだ・・・・ 俺は生まれてからあの時を境にずっと迷い続けていた、内戦は俺から全てを奪っていった。 両親・・・、兄妹・・・、片思いし続けていたあの子の命も・・・、そしてその頃から俺は誰でもない。 今の名になったのはちょうど反政府ゲリラに身を置いている時に今後の活動方針を決めかねてる時だった ・・・・・・・ 某国、某南自治区 とある国土の7割が砂漠と広大なサバンナに覆われ、町らしき町と言う集落が少ないある南半球の片隅に存在する某国、幾重にも就任しては暗殺や汚職事件によって次々と変わっていく大統領やこの国の政治体制その物に反発し、今も銃声が鳴り止まず内紛騒動の終焉が訪れない某国の南に位置する大した見どころもなく、あるとすれば内戦にて巻き込まれ、町そのものが滅び去ったかに見える様な自治区の片隅にて リーダー「どう言う事だ!てめえ!!。私利私欲の為に俺たちを虐げてきた忌まわしい政府の犬共と手を組めだって!?」 元は自分たちの先祖が生きていた証である地下の遺跡内部に簡易的な設備が設けて作ったアジト内部にて大人数の仲間たちを前に二人の男が何やら長きに渡る言い争いを繰り広げており、そのゲリラのサブリーダー的存在の眼鏡をかけた男が サブリーダー「今まで政府の奴らがやってきたことと比べたらは許せねえよ。けどよ、これ以上お互いに傷つけあって国が亡びたら元も子もねえじゃねえか」 ゲリラに身を投じる前は学者であったサブリーダーであるその男は民があってこそ国が成り立つ事を心身とも痛いほど分かっており、国の屋台骨である自分たち弱い存在である民同士が血を流し続ける事は云わば自分たちで国を滅ぼすことになると言う事を
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