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2人は急いで、奥の部屋へ飛び込んだ。
そこで見たのは紫苑の昔の仲間だった。その姿を見た紫苑の顔色は明らかに変わった。
「立花! てめぇ!」
立花と呼ばれた人物はニコリと笑ってこちらを向いた。
「あら、紫苑じゃない。久しぶりね。やっぱりあなた、生きていたのね。紅蓮は元気? あ、あの後死んじゃったのかしら?」
長州の頭と一緒にいたのは、里を裏切った立花と阿曇の幹部だった。
立花に向かって刀を抜こうとする紫苑を止めたのは、沖田の咳き込む声だった。
「ゴホッゴホッ……ガハッ」
その瞬間、大量の血を吐いて倒れ込んだのだ。
「沖田さん! 大丈夫ですか?」
紫苑はすぐさま振り向いた。
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