もう3時

服を買いに行った時も、学校から電話があった。
私は試着室の中で、
「 すぐに向かいます。」
と、電話を受けた。
(服なんていらない。なんでもいいんだ。
人にどう思われても私にとっては子供が大事。)
あたり前の事なのに、私は家族の為に忙しい毎日を過ごして本当に幸せだったんだ。
自分は幸せになりたい。
私は幸せになれるのかな。
なれたらいいな。
どうしたら幸せになれるんだろう。
どうしたら愛してもらえるんだろう。
どうしたら。
どうして私はこんなに辛いの？
どうして。
どうして。どうして。
子供のころからずっと考えていた。

( はっ、いけない。また考えてた。
忘れなきゃ。時間の無駄だわ。)
せっかくホノルルの街を一人で散策出来る日が来たのに、大嫌いな両親のことを考えてしまうなんて。

頭の中から嫌いな人達を振り払い、心の中を幸せな気分でいっぱいにして歩いていると免税店についた。
( 何かあるかな。)
お店に入ると、さっそくベルギーのチョコレート店がある。