冴えない高校生

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牡丹(ぼたん)、今日も翡翠をよろしく頼むぞ。」  陽二さんが顔に刻まれた皺を更に深くしてぼたもちに笑いかける。 「了解でござる。」  ぼたもちはキレのある声で応えた。 「では6時には戻るから、引き続き店番宜しく頼むぞ。」  そう言い残して、どこか柔らかいオーラを纏ったご老人はドアベルの音を響かせた。
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