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気を取り直して、檻の周りの様子を確かめる。
看守役のブジンは檻に背を向けて立っている。こいつらは、俺達を見張っているという
よりも、危害が加えられないように守っているんだ。換りの子の重要性を考えれば、至極
当然な行動だ。
俺は物音を立てずに檻の出口まで近づく。最新の注意を払って、静かに出口を開ける。
ブジンどもは、何も感づいていないようす。
よし! 今だ。
俺は、砂浜の見える船端に向かって、一目散に走りだした。
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