第二章 換りの子

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 ブジンの刃に追われ、俺は船首の物見台の一角に、追い詰められた。  万事休すだ。ブジンたちの刀が迫って来る。  その時、何か光る物が目に入った。それと、同時にブジン達の動きが止まる。  光の源は、船尾の檻の中にいた。  檻の中には、件の囚われの子が立っていて、フードを外したその子の頭が、金色の光を 発して輝いている。  ブジン達が一斉にその光の方に向きを変える。  今しかない。  俺はブジンを体当たりで倒し、船端から思い切りよく海の中に飛び込んだ。
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