ふたりの会話

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ふたりの会話

学生食堂で教授ふたりが話をしている。お昼どきを過ぎたから、他には誰もいない。 「また行方不明にしておきますか」 「海外の大学院に留学……がいいだろう。Cはプライドが高いから」 「かしこまりました。さて、予約するか。解剖学の教授に電話します」 「私は大学図書館に行ってくる」 教授たちは立ち上がった。 「うまく馴染むでしょうか」 「三十年以上も共にいたんだ。ひとつになることがふたりの本望だよ」 笑いながら、教授たちは歩く。 「生きのいい脳みそが採れそうですね」
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