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ロッカールームに戻ったわたし達は、汗だくになった戦闘服を脱ぎます。これ嫌です。
汗で張り付きそうなTシャツを脱げば、下着だけになります。これもやだ。急いでバスタオルで体を包むようにします。隣のシャワールームに入りました。ここは安心です。
シャワーを浴びれば、生き返るようです。ネエネエ先輩は、隣のブースでシャワーを浴びています。シャワー音のなか、ネエネエ先輩の声は、鈴のように通ります。
「ねえねえ、楽しかった?」
「はい、楽しかったです」
シャワー中に話しかけるな、口にお湯入った。けれども気になりません。
「撃ち合い部に入って欲しいな、でも、保護者の許可下りるかだよね」
「そうですね」
シャワーの湯をお腹にかけながら、先輩に首を傾げます。
「本人は入部を希望しても、親が反対して入部できない子いるの」
「酷い……」
少子高齢化が進み15歳で成人なのに。未だ高校では多くのことに、保護者の許可が必要です。
シャワーを浴び終え、バスタオルで水滴を拭き取りました。下着だけつけ、洗面台に歩きます。
鏡に映る自分の顔は、清々しさに満ち溢れています。髪は乾ききってます。
先輩を撃ち倒した快楽は、心から消えません。
撃ち合い室の前で、入部願を受け取り、ネエネエ先輩と一緒に帰ることにしました。
***
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