“撃ち合い部”に反対な祖父

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“撃ち合い部”に反対な祖父

「ユニフォーム代や練習費用はどうするんだい?」  まだ高校生です。保護者が出すのが当然でしょう。母が遠慮しがちに、祖父へ話を切り出します。 「入りたい部活に、入れてあげたいんです」 「この前、マシンガンを買って上げたばかりです」 「高校に入学したら、マシンガンを買って上げるって約束したからです」  母が祖父を説得し始めました。母と祖父の言い合いは、わくわくします。わたしは口をつぐんで、姿勢を正します。 「他の部活動なら、おじいちゃんが費用を出して上げよう。しかし、撃ち合い部なら出せない」 「おじいちゃんは、撃ち合い部に反対ですか?」 「反対です」  わたしは中立の意思表示で、どちらの意見にも顔を向けます。賛成と受け取られないよう、頷かないようにしないと。祖父は昭和生まれで、やや頑固です。  このままでは、母が折れる可能性大です。わたしは首を傾げながら、質問することにします。 「おじいちゃんって、若い頃、自衛隊にいたんでしょう?」
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