わたしは担任の先生に父のことを相談した

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わたしは担任の先生に父のことを相談した

 わたしが、eスポーツ。バーチャル3DゲームでFPSをする“撃ち合い部”を希望してること。父が反対なことを、熱心に話しました。  長い時間わたしの話を聞いたのは事実です。そこは認めます。でも先生は素っ気ない。 「私からは賛成とも反対とも言えない。アンサーではなく、提案です。家族で話し合うのが良いんじゃないのかな?」  ズルい。話始めた頃は太陽がほぼ真上でした。窓から入る日差しは、太陽がやや西に傾いています。冷房が効いてない、外はまだ暑そうです。 「最近、大流行のFPSゲーム。『地球共同軍プラトニック』略して、『共トニック』先生もしてる。クラスの大半の子がファンみたい。ゲーム運営会社からもらえる、銃のマスコットキャラが可愛いから」  先生は壁にかかった時計の方向を、チラッチラッと見ています。  あなたの時間はここまで、と言いたげです。わたしは素知らぬ顔を、決め込みます。 「ご両親帰りが遅くて心配するんじゃない? 午後3時が近いから、一度、スマホで電話してみたら」  こんな責任逃れな、大人が担任など情けないです。 「ご家族を一番知っているのは誰かな? もう、高校一年生で大人だから、ご家族を、どう説得したらいいのか自分で考えてみて欲しいの」  スマホで電話しようとしているのに、少し黙っててです。
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