先生によれば、ネエネエ先輩のは、「いい質問」だそうです。

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先生によれば、ネエネエ先輩のは、「いい質問」だそうです。

「監督は控えの選手として、隊長つまり、社会人チームの監督から、学生で、3射に任命される実力があったそうですが、一日何時間くらい『共トニック』のトレーニングしたんですか?」 「それは良い質問です」  本音が出た。それは、です。さっきのは、悪い質問だったんだ。立ち上がった、ネエネエ先輩は、背筋を伸ばして、豊かな胸が突き出すようにしてます。高二でもう、男性教師に色気(いろけ)で取り入ってる(すべ)を、持っているようです。 「そうですね、『共トニック』を最低でも、一日八時間は練習してました」  大学で勉強せずに、遊んでいたのか! 口から出そうになった言葉は、喉でとめれました。 「凄いです、私も監督の技術に少しでも近づけるよう、頑張らないと、ねえねえ、そう思うでしょう」  ネエネエ先輩を見上げるわたしに、強い視線で同意を求めています。気圧されたわたしは、軽く(うなずき)ました。ネエネエ先輩は、腰を下ろして、スカートの上に手を載せています。  新入部員説明のはず。わたしが主役のはずです。わたしは、腰を浮かせました。 「座ったままで良いです」  やはり、新美(にいみ)先生は、ネエネエ先輩の誘い込むような、仕草しか相手をしてないようです。どーせわたしは、ガキですよ。でも、変な目で見られるよりよっぽどマシです。
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