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ああ、違う。それは幻影の陛下だ。
こちらの陛下は男やもめのまま女を褥に呼ぶこともせず、禁欲生活をしているのだったな。
……いや、禁欲ではなく、粗チンが恥ずかしくて女を呼べなかっただけのようだが。
「では、雄っぱいではなく、次はこちらをしゃぶっていただきましょう」
「まさか、私にペッシェのイチモツをしゃぶれというのか?」
「ちがいますよ。こっち。ほら、この穴です。……ああ、そうでした。現実の陛下はこちらの穴を自らの意思で使った事がないのですね。ということは、当然しゃぶり方もわからない?」
「あ……う……間違えて挿入れそうになり、怖がらせたことならある。それに、私だって舐めるくらいできる!」
陛下はパッっとベッドに伏せると、無遠慮にベロンベロンと私の尻穴を舐め回し始めた。
「んっぁっぁ……ぁっ……そ、そういうやり方も好きですが、ぁあっ……いえ、イイっ。陛下、犬みたいで可愛い……」
「い、犬とは失礼な」
一応怒ったふりをしながらも、褒められた喜びを隠しきれないらしく、舌の動きがどんどんねちっこくなっていく。
「んっぁあ…上手ですよ。ふふふ。私の尻穴を舐めながらこんなにイチモツを腫らして」
クッと肩を押すと、心得たように陛下が仰向けに転がる。
そんな陛下の顔にまたがり、鼻先に尻穴を差し出した。
するとふっふっと息を荒くした陛下がベロンペロンと尻を舐める。
「陛下、仰向けになってもイチモツは天を向いたままですよ。私の尻はそんなに美味しいですか」
「んっはぁ……美味い」
「一国の王がご尊顔に尻穴を押し付けて座られ、勃起するとは。ここで見ている兵たちはどう思っていることやら」
陛下がふっと兵たちを見たが、それでもすぐにフンフンと鼻息を荒くして尻を舐め続ける。
「ぁっ……ん、舌が侵入ってきた……。教えなくとも、ちゃんとできる……ん、ですねっ…ぁっぁっ……上手ですよっ。ぁあっ!そう、そう、もっと!」
陛下は荒くなった息をあえて私の尻に吹きかけながら、舌を硬く柔く変化させて穴を責めたててきた。
「ふっふっっく……ジュプッ。上手?ペッシェ、私の舌で感じているのか?」
「ええ、感じておりますともっ。あ……んぁあ。もっとアリクイみたいに私の尻穴をしゃぶり尽くして……」
「ハァッ!ハァッ!ペッシェっ!ペッシェが喜んでくれたっ!そこのお前、ペッシェはどんな顔をしておる?」
急に陛下に問いかけられた兵士は、さりげなく股間を押さえながら冷静な声を作った。
「ペッシェ様は……頬は桃色で嬉しそうに笑っておられます」
「なっ、笑っているだと!感じてはおらぬのか!?」
陛下が勢いよく私の下から抜け出し、私の頬を両手で挟んだ。
「ぁっ……」
「お、お前は、私がどんなに褒めても、何を贈っても、本気では喜ばん。そのくせリリーになら葉っぱ一枚貰っても宝物だと嬉しそうにする。私はどうやったらお前を喜ばす事ができるのだ!」
突然のことに目を丸くする私に代わって兵が叫んだ。
「い、いえ、ペッシェ様は、それは艶めかしく快感を感じておられましたっ!」
「……恥ずかしい事を大声で申すでない!」
「も、申し訳ございません!」
「いや、かまわん!尻を舐めるとペッシェの顔が見えん。もっと様子を教えろ」
「恐れながら、ペッシェ様に仰向けになっていただき、陛下が尻を持ち上げながら舐めしゃぶればお顔も見えるのではないかと……」
もう一人の兵が陛下に進言する。
「……こう……か?」
陛下は兵に言われた通りに私の腰を持ち上げ、股間に顔を埋めながら尻穴に舌を抜き差しし始めた。
「……んむっ……お、おお、これなら玉の向こうにペッシェの顔が見える。確かになんとも艶やかな………んっ」
「ぁっんっんぁ……」
陛下にじっと見つめられながら、ジュンジュンと熱が溜まった尻穴をジュプンジュプンと舌でかき混ぜられ、たまらず高い声が出た。
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