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3-普通は、産まれた時とは違う形状になるものですよ
ポン。
軽い衝撃があった。
「おや、ジェル、大丈夫ですか?」
「あ、ああ、大丈夫……ん!? んぁっっっ!?」
「どうしたのです?」
「お、おかしい。体が熱くてっ、んぁ、んぁっ、イッ、イクッ!イクッっ!ぁぁっっ!イケないぃぃ!」
先ほどまで怒りに染まっていた陛下の顔は、快楽で色欲に染まり、玉になった涙がポロポロと頬を転がる。
私だけでなく、陛下も幻覚と一体になってしまったようだ。
脳だけで感じていた快楽に、肉感が伴った。
「当たり前です。イチモツは精液を漏らさぬよう、緊縛しているではないですか」
「え、あ……?そ、そう?……だったな。ぁあでもっ、苦しい。お願いだ、一度そなたの尻から抜かせてくれ!」
すがって懇願されれば可愛くて、穴をヒクつかせるという小さなイタズラをしながら、引き抜く許可を与えた。
「アヒィィィ!」
ズルっと抜く感覚に、陛下が一瞬白目を向いて、精を漏らさぬままイッった。
ベッドに伏せ、息も荒く余韻に浸る。
「おや、陛下、どうなさったのです。私が丁寧に剥いたはずの皮がもどってしまっているではないですか」
「え……?こ、これは……?あ?……あ?」
記憶が交錯する。
私はこの、メリハリのない皮被りの粗チンを、丁寧にしゃぶり、ほぐし鍛えて、立派に育てあげたはず……。
い、いや、いや。
私がそんな事をするはずない。
そもそも陛下のイチモツがこんな皮余りだとは知らなかった。
これは……幻影の記憶?
「ジェルヴラ陛下、歴史的な隣国との終戦調停の場にも、厳かなるフェザリア教会での教皇任命式にも、こんな恥ずかしい粗チンをぶら下げ臨んでいらしたのですね。まさかこんなみっともない粗チンが、各国の代表の方々と握手を交わしていたとは、ああ、恥ずかしい」
口が勝手に罵りの言葉を発し、止めようと思っても止まらない。
……幻影に操られる……。
陛下はベッドの上で丸まり、静かに涙をシーツに吸わせていた。
「しょ、しょうがないだろう。生まれつきこれなんだ」
「普通は、産まれた時とは違う形状になるものですよ。王妃とも三度しか交わりを持っていなかったという噂がございましたが、もしかして、これが原因ですか」
「そ、それは……痛いから」
はぁ……。
これでよくリリー姫がお産まれになったものだ。
「武勇を誇るジェルヴラ陛下が、イチモツが痛いくらいで怯んでどうなさいます」
「そ、それに……やっぱり恥ずかしい」
ふぅぅぅ……。
「陛下。このような粗チンは国民の恥。このペッシェが責任を持ってリリー姫の弟君、妹君の作れるイチモツへと育てて差し上げます」
……待て、待て!
また思ってもいない言葉が口から……!
「ペッシェ、感謝する」
陛下が背後に手をついて、ぱっくりと股をひらいた。
……これは、間違いなく陛下も操られている。
しかし、操る力に抗おうと思うよりも先に、私は陛下のモノをしゃぶり、皮の中に舌を差し込んでいた。
「ぁっ……ぁっ……ペッシェっ!そんなことっっ」
「まさか陛下、この惨めな皮を恥ずかしく思い、全くさわっていらっしゃらなかったのですか?少しは清潔になさいませ。君、グラスにぬるま湯を」
「えっっ……はっ、はい!」
口をぽかんと開けてこちらを見ていた兵に命じると、慌ててグラスを用意した。
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