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ジョナサンの分析
まず、相手の異星人が好戦的かどうかという点。
いきなり、入ってきて有効的な態度を取っているこちらの囚人を殺してしまうところをみるとかなり好戦的と言える、しかし、仲間が返り討ちにあっても平然としている。
理由として挙げられるのが仲間意識の希薄さだろうか?
でも、囚人を一人殺してからは別段何をするでもなく纏まって佇んでいる。
規律はあるようだ。
実は死んではいないとか?
いや、だとしても相当なダメージは受けている様子だし、反撃しない理由にはならない。
つまり、何らかの理由でゴンザレスを殺したがそれ以外の殺戮をするつもりもなく仲間を殺されたにも関わらずノーリアクションなのは好戦的とは言い難い。
まさかと、思うが……。
死を悲しむ概念がない?
それゆえに相手を殺すという罪悪感もないのか?
結構いい線かもしれない。
しかし、魔法ってなんだ?
ゴンザレスは魔法使いではない事は明らかだが、異星人が躊躇した後に、嘘をつく必要性がわからない。
このとてつもない違和感の正体は何だろう?
最初から殺戮が目的なら何故ゴンザレスだけなのか?
それに、どうやってるかは知らないが相手とコミュニケーションを取る必要もないはずだ。
更にゴンザレスが魔法を使ったという嘘。
だったら最初にジャックの言葉を肯定する意味はなんだ?
全てが中途半端で統一性に欠けている気がしてならない。
魔法。
多分そこが重要な気がする。
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