鼓動の静止

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鼓動の静止

「えっ!?なに」 彼女は特殊能力者(オーバーギルティ)暗殺集団(キラー)のスナイパー。 N(エヌ)K(ケー)と呼ばれている。 Zと呼ばれている俺、市条(いちじょう)悠希(ゆうき)はある日、彼女の知られたくない真実を知ってしまった──。 彼女は昔、ある能力者(ギルティ)によって心臓の鼓動を止められてしまった。 【オールエンド】というすべてを止めることのできる力によって……。 まだ小さかった彼女にとっては何が起こったのか、その場ではわからなかった。 「何を……、私は…………」 特殊能力(オーバーアビリティ)を使われたとき、彼女には痛みもなければ苦しむこともなかった。 しかしみるみるうちに全身に寒気が広がり、体温が下がって行くのを感じる。 それが鼓動が静止した証だったのだ…………。
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