ぼく、ほんとうはね...

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dff80640-2aee-483c-9eb0-eea5ee2e55aa それからまた、おおかみくんは、森の中を歩き出しました。  しばらくして向こうから、うさぎさんが歩いてきました。 「こんにちは、うさぎさん。ぼくと一緒に遊ばない?」 「ママからおつかいを頼まれているから、遊べないわ。ごめんなさい」  おおかみくんがうさぎさんに声をかけると、うさぎさんは申し訳なさそうに答えて、ピョンピョンはねて消えて行きました。 「おつかいなら、しかたないよね…」  おおかみくんは、さっきよりも悲しくなっていました。  それでも、おおかみくんは悲しい気持ちを奮い立て続けます。
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