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突然ヨシノはみゆきに鋭い視線を向けてきた
薄い茶色の瞳を細めて眉をしかめて
みゆきを見る
「もちろん彼女がヒデ坊を追い回したのだけど
ついに手に入れたら彼に興味が
なくなったちゃったのでしょうね!
そしてヒデ坊に内緒で他の男達と
浮気をするようになったの
ヒデ坊のプライドはズタズタに
されちゃったってわけ! 」
みゆきも顏をしかめた
「まぁ!!なんてひどいの!!」
彼も結婚相手に煮え湯を
飲まされたのだ・・・
自分と彼にそんな共通点があったなんて・・・
みゆきはあの謎めいて
すばらしく足が長い
英明に思わず親近感が沸いた
ヨシノが続ける
「あたしも村の人間も真由美と仲良く
なろうと努力したのよ?
ヒデ坊のためならってね
でも彼女はお高くとまって
あたし達をどこかバカにしてて
決してここにはなじまなかったの 」
クソみたいな女ね!
ここにユリアと佳子がいたら迷わず吐き捨てる
言葉だがここでは女教師が
発して良い言葉ではない
「残念ね・・・・ 」
みゆきはため息をついた
ふと自分もここの土地柄を真由美と
同じように感じていた事を少し
恥ずかしく思った
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