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背が高くてがっしりした体に
あいかわらずV首の真っ黒なTシャツに
紺色のデニムを履いている
そしてカウボーイが履くようなブーツの
先がとがっている
今の彼についてとりとめのない噂話を
していた所を気づかれただろうか?
彼は滑らかに歩いてきて
みゆきの隣に座ったなぜなら
向いにはヨシノが座っているからだ
「ヒデ坊はコーヒーだね♪」
さっとヨシノは立ち上がると
厨房に消えて言った
「おはようございます、狭間さん」
ニッコリ英明に向かってほほえんだ
「ああ・・・」
ヨシノがいなくなってもまだ彼はみゆきの横に座ってみゆきを見つめている
「昨日は本当にありがとうございました」
「ああ・・・・ 」
「あれからちゃんと無事にお風呂にも
入れましたし
今朝も給湯器はとても調子がいいわ 」
「ああ・・・・ 」
「コーヒーにお砂糖入れる?」
「ああ・・・・ 」
彼女が自分に何か言ってるがまったく
頭に入ってこない
彼女をジロジロ見つめるのはしないと
昨日決意したはずだぞ!
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