第四話 荒野のカウボーイ

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「でも洋平は?どうするんだ?  おまえがいなくなったらアイツと 隼人では寂しくなるな それにここはおまえの母さんがいた頃は ものすごく繁盛していた 村の名物が無くなるのは俺も寂しいよ 」 みゆきはポカンと彼を見ていた 単語以上に彼が話したのを 初めて聞いたからだ ヨシノは彼の励ましに本格的に 泣きだした 「そうなのよ! 母さんがやっていた頃にもっと店を 手伝うんだったわ ヒデ坊も知ってるでしょ? 母さんがこの村でどれほど人気者だったか みんなここに立ち寄ってコーヒーとケーキを頼むけど母さんの顔を見て おしゃべりするのが目的だったわ それに比べてあたしはカゼ薬のような コーヒーしか入れられないのよ! 何をやってもダメっっ!! 」 最後ヨシノは悲鳴のような声を出して テーブルに突っ伏して本格的に泣き出た 完璧に追い詰められている 「そっ・・・そんなに悪くないわよ? このコーヒー・・・ねぇ?     」 みゆきはヨシノをなぐさめようと 英明にふった 「そうか?」 英明が訳がわからないと言う様に 言ったのでみゆきはテーブルの下で 英明の足を軽く蹴った
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