第四話 荒野のカウボーイ

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びくりっと彼が目を丸くしたので わざと怖い顔で 口をパクパクして動きで言った なぐさめて!! 「う・・・・うむ・・・・ 実に上手いコーヒーだ  」 英明がいかにもといった感じで コーヒーを啜った 「ほんと? 」 ぱっとヨシノの顔が明るくなった 「ほらね彼もそう言ってるでしょ? ただ・・・このコーヒーは いつ立てたの?         」 「そんなの決まってるわ 朝オープンした時よ   」 ヨシノは鼻をすすり 当たり前じゃないとばかりに背筋を伸ばした 「コーヒーは煮詰まると とっても濃くなって苦味が出るのよ だから・・・ そうねお客さんが来てから1杯ずつ入れる ほうがいいのではないかしら 」 「それじゃ時間がかかってしまうわ 」 みゆきは自信がある声で言った 「美味しいコーヒーを飲みたければ 少しは待つ方がいいのよ それに・・・・ 私がいた町ではカフェマシーンが1杯ずつ入れていたわ そういうシステムだとわかるとみんな 待ってくれるものよ」 ヨシノはポカーンとした顏になった でもすぐに明るい表情になった 「そうね・・・そうよね! 入れたてのコーヒーが美味しいのは みんな知ってるものね    そっか! 煮詰まってまずくなってるのね!」 「そうそう!」 ちらっと英明を見ると感情を隠した 黒い瞳の端でこちらの様子を 伺っているのを感じた
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