第四話 荒野のカウボーイ

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彼の心の中を読み取るのはまったく不可能だ 「それに紅茶もいいかもよ ね?狭間さん!      」 大胆な気分になってみゆきは もう一度英明のブーツの踵を蹴とばした 「もちろん!そうだ!」 生真面目な彼の表情が少し緩んだ 気がしたがすぐにまた無表情になった 「みんな紅茶を飲むものだ!」 彼が話を合わせてくれたのが嬉しかった とにかく何でもいいから元気に なってほしかった この新しく友達になった可愛い妹の ようなヨシノが悲しむのをみゆきは 見ていられなかった 「そう・・・ね メニューを増やしてみるのも手かもね! さっそく森山商店に行って紅茶の カタログを貰ってくるわ! どんなのがいいかしら?  」
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