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彼の心の中を読み取るのはまったく不可能だ
「それに紅茶もいいかもよ
ね?狭間さん! 」
大胆な気分になってみゆきは
もう一度英明のブーツの踵を蹴とばした
「もちろん!そうだ!」
生真面目な彼の表情が少し緩んだ
気がしたがすぐにまた無表情になった
「みんな紅茶を飲むものだ!」
彼が話を合わせてくれたのが嬉しかった
とにかく何でもいいから元気に
なってほしかった
この新しく友達になった可愛い妹の
ようなヨシノが悲しむのをみゆきは
見ていられなかった
「そう・・・ね
メニューを増やしてみるのも手かもね!
さっそく森山商店に行って紅茶の
カタログを貰ってくるわ!
どんなのがいいかしら? 」
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