第四話 荒野のカウボーイ

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「とにかく何でもどんどんやってみろよ!」 英明はそう言うとテーブルに二人分の コーヒー代金を置いた そして立ち上がりじっとみゆきを見つめる ああ・・・行くってことね あわてて書類をカバンに詰め込み 立ち去る仕度をする ヨシノが驚いたように二人をポカンと見た 「え?・・・そういうこと? 」 ヨシノが英明を見つめ そしてみゆきに視線を移した 今や満面の笑顔で二人の顔を交互に見ている みゆきの頬が思わず赤くなる 完全に二人の事を誤解している 彼女に説明しようとしたのだが その時英明がみゆきのショルダーバッグを肩にかけみゆきの肘をつかんで 入口に向かったのでぐいぐい彼に 押されて連れられる感じになってしまった 「また紅茶のカタログ来たら 見せてね~~~       」 急いで振り返ってそれだけヨシノに 言った
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