第四話 荒野のカウボーイ

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「あっっ!!!」 みゆきが突然叫んだ 興奮してベンツの窓に鼻を押し付けている 「馬だわ!!」 すると車から2キロほどの先の放牧地を 数十頭の馬が隊列を組んで走っていた 「馬だな」 英明が頬笑みながら車の速度を落とした 「なんて美しいの!野生馬ね!」 フッと英明が笑った 「あれは俺の馬だ 」 みゆきは信じられないとばかりに あたりを見渡した てっきり見知らぬ荒野を走っていると 思っていたのに 「え?それじゃここは? 」 「ああ・・・・・ 10分前から俺の牧場の 敷地内に入っている  」 その時ベンツのすぐ近くに 3頭の馬が地響きを鳴らしてやってきた あきらかにこの車の速度にあわせて 馬たちも走っている 英明が微笑んで言った 「狭間牧場へようこそ!先生 」
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