第四話 荒野のカウボーイ

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 軽快な蹄の音を響かせて ぴったりと茶色の馬がみゆき達の 乗るベンツに横付きになって走って来た 馬は車の中を伺っている 美しい馬だった 額に白く星の形があった 英明が静かに停車しベンツの ウインドウを開けた 「よう・・・ミルキースター元気か?」 鹿毛の牝馬がズボッと窓から運転席に 鼻先を押し込んできた みゆきはびっくりして目をまるくした 馬はいかにも英明に鼻を撫でろと 催促している 彼が馬の鼻先を撫でて 優しい声で話しかけている 「あいかわらず 君は綺麗だな 今朝は上手い草を食って来たか?  うん?」 この人馬になら饒舌になるんだわ・・・・
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