5606人が本棚に入れています
本棚に追加
/482ページ
キッチンの水道から温かい
お湯が流れてきた
「直ったのね!ありがとう!」
「ああ でも応急処置だ 」
英明は工具をかたずけ散らかった
破片を拾っていた
彼の動きはひじょうに滑らかで優雅だ
良く見ると上半身も黒のポロシャツの
中で硬そうな胸筋が動いているのが見える
よかった・・・・
これで今夜はお風呂に入れる
何かお礼をしなければいけないから・・
お茶でもどうかな?
それとも彼はカウボーイだからコーヒー?
そう考えていると土間の隅で
クゥンクゥンと泣き声が聞こえた
英明が野良犬に近寄っていって
犬の頭を撫でた
「君の犬? 」
英明が犬を撫でながら聞いた
「いいえちがうわ・・・・
最近この辺りをウロついていたんだけど
今日は様子が違ってて・・・ 」
大きくてセクシーで男性的な手が
優しくゆっくり犬を撫でていく・・・
犬はいかにも気持ちよさそうに
目を閉じてされるがままになっていた
しっぽがパタパタと床をたたく
最初のコメントを投稿しよう!