第三話 不思議な人No2

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キッチンの水道から温かい お湯が流れてきた 「直ったのね!ありがとう!」 「ああ でも応急処置だ  」 英明は工具をかたずけ散らかった 破片を拾っていた 彼の動きはひじょうに滑らかで優雅だ 良く見ると上半身も黒のポロシャツの 中で硬そうな胸筋が動いているのが見える よかった・・・・ これで今夜はお風呂に入れる 何かお礼をしなければいけないから・・ お茶でもどうかな? それとも彼はカウボーイだからコーヒー? そう考えていると土間の隅で クゥンクゥンと泣き声が聞こえた 英明が野良犬に近寄っていって 犬の頭を撫でた 「君の犬? 」 英明が犬を撫でながら聞いた 「いいえちがうわ・・・・ 最近この辺りをウロついていたんだけど 今日は様子が違ってて・・・   」 大きくてセクシーで男性的な手が 優しくゆっくり犬を撫でていく・・・ 犬はいかにも気持ちよさそうに 目を閉じてされるがままになっていた しっぽがパタパタと床をたたく
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