第三話 不思議な人No2

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「10時ですね!わかりました」 「ありがとうございます!先生」 英明は深々と頭を下げた 無表情でみゆきを見つめた 「それじゃ・・俺はこれで・・」 そういうと英明は玄関に向かった みゆきはあわてて見送るために後を 追った 「こちらこそ・・・・ 今日はごめんなさい そしていろいろありがとう・・・・  」 こぎれいさのない粗削りな顔立ちは 石造りの彫刻のようだった 「俺は特に何もしていない」 彼は少し首を傾げて言った 二人はすぐ近くに立っていた 彼は背が高く 見上げてばかりいたみゆきは 少し首が痛くなってきていた ポチは新しくできたばかりの飼い主を 嬉しそうにしっぽを振って見ている 彼の褐色の日焼けした肌が なんだか野性的でたくましく見える そしてみゆきを見つめる真っ黒な瞳は キラキラ輝いている
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