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なぜだかわからないがみゆきはその瞳に
吸い込まれるように見入ってしまった
彼に魔法をかけられたようにみゆきは
動けなくなっていた
男性にこんなに熱く見つめられるのは
いつぶりだろう・・・・
もしかしたらこれが初めてかもしれない
視線に吸い寄せられるように彼のほうに
体が傾いていく
一方彼も同じようにみゆきに見えない
磁力で引き寄せられているようだ
視線を切ったのは彼の方だった
心なしか彼の頬が赤くなっているような
気がする
「また 明日・・・・」
そう言うと彼は背を向けて
大きな体をまげて玄関を出て行った
戦車のようなSUV車のエンジンが響き
テイルランプが小さくなって見えなくなるまでみゆきは彼の車を見送った
そして闇だけがそこに広がった
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