第三話 不思議な人No2

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離婚が確定する頃には英明のプライドは 彼女のおかげでぺしゃんこに されてしまった あの結婚が初めから失敗する運命に あったことに気付くべきだった しかし問題は英明にあるのかもしれない 昔から自分は手の届かないものに惹かれがちだ 木下静子もそうだ 彼女は都会から来た ハイセンスな上流階級の女性だ とうてい英明には高嶺の花・・・・ 彼女のベッドに入りこめる手段は 何も持っていない プライドと同時に彼の股間も今まで まったく機能しなかったのに 彼の人生の一部がバチンと消されたような ものだったのに ここで今になってその部分が目覚めようと している ひどく場違いな瞬間に! どう考えても! 今でも衰えることは無くガッチガチだ
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