第三話 不思議な人No2

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常識のある教員の彼女だから社交辞令で さっきはああ言ったのかもしれない 本当は変態の俺の車なんかに 乗りたくないのではないだろうか? それでも責任感の強そうな彼女の事だ 雄介の問題を健二と話し合うために 来るだろう 明日は十分に気をつけて紳士的な ふるまいを見せよう 海上自衛隊にいた頃に習得した60メートルの海の深さに浸水することも ホバリングするヘリコプターから 人命救助することも 野生の暴れ馬をおとなしくさせることも できる だが・・・・ 彼女に好意を持ってもらうにはどうすれば いいかまったく分からない 一気に体が疲れたような気がする 英明ははぁ~とため息をついて ハンドルにもたれかかった そしてフトまた彼女の事を思う それにしても彼女は・・・・・ いったい何にあんなに脅えているの だろう・・・・ 英明はフロントガラス越しに夜空に 流れる星を見つめた
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