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常識のある教員の彼女だから社交辞令で
さっきはああ言ったのかもしれない
本当は変態の俺の車なんかに
乗りたくないのではないだろうか?
それでも責任感の強そうな彼女の事だ
雄介の問題を健二と話し合うために
来るだろう
明日は十分に気をつけて紳士的な
ふるまいを見せよう
海上自衛隊にいた頃に習得した60メートルの海の深さに浸水することも
ホバリングするヘリコプターから
人命救助することも
野生の暴れ馬をおとなしくさせることも
できる
だが・・・・
彼女に好意を持ってもらうにはどうすれば
いいかまったく分からない
一気に体が疲れたような気がする
英明ははぁ~とため息をついて
ハンドルにもたれかかった
そしてフトまた彼女の事を思う
それにしても彼女は・・・・・
いったい何にあんなに脅えているの
だろう・・・・
英明はフロントガラス越しに夜空に
流れる星を見つめた
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