5605人が本棚に入れています
本棚に追加
/482ページ
「コーヒーのおかわりいかが?」
目の前で自分と同じ歳のような女性が
微笑んで言った
真っ黒な髪をポニーテールにし
金のわっかのピアスは彼女を
ハツラツと見せている
テーブルいっぱいに書類を広げていた
みゆきはその声の主にむかって微笑んだ
「ええ
ありがとうでもまだあるからいいわ」
自分の家からこの
「喫茶薔薇園」は思ったより遠くなかった
徒歩で15分といった所だ
なのでみゆきは徒歩で
ここまでこれて安心した
しかしどう見てもこの喫茶店は
「薔薇園」といった感じの薔薇は
咲いていなく古ぼけたカウンターに
4人がけのテーブル席が4つ
そして午前も早い今はお客は
その4人掛けテーブルに
座っているのはみゆきだけだった
最初のコメントを投稿しよう!