第四話 荒野のカウボーイ

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「コーヒーのおかわりいかが?」 目の前で自分と同じ歳のような女性が 微笑んで言った 真っ黒な髪をポニーテールにし 金のわっかのピアスは彼女を ハツラツと見せている テーブルいっぱいに書類を広げていた みゆきはその声の主にむかって微笑んだ 「ええ  ありがとうでもまだあるからいいわ」 自分の家からこの 「喫茶薔薇園」は思ったより遠くなかった 徒歩で15分といった所だ なのでみゆきは徒歩で ここまでこれて安心した しかしどう見てもこの喫茶店は 「薔薇園」といった感じの薔薇は 咲いていなく古ぼけたカウンターに 4人がけのテーブル席が4つ そして午前も早い今はお客は その4人掛けテーブルに 座っているのはみゆきだけだった
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