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「あの・・・
本当に申し訳ないと思っているのよ?
だって暗がりで見た狭間さん・・・・
大きくてとっても恐ろしかったんですもの
てっきり凶悪犯だと思って・・・ 」
「ヒデ坊のことが?」
ヨシノは目をまるくした
「ヒデ坊ほど優しい男は見たことが無いわ
アイツは無口だけど本当に紳士よ
だって真由美の時だって村中の人が・・」
「真由美?」
みゆきは知らない英明の話にとても
興味を駆られた
影で悪口を言うのではないのだから
これが下品な行為ではないとみゆきは
自分に言い聞かせた
ヨシノが生き生きとしゃべりだす
きっと噂話が大好きなのだろう
かくいうみゆきも嫌いではない
所詮女とはそういう生き物だ
「ヒデ坊は海上自衛隊に勤めていた時に
つまらない女と結婚したの
いつも男にチヤホヤされていないと
気が済まない女!
それが真由美! 」
眉間にしわを寄せ
口をとがらせてヨシノがみゆきに言った
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