[ある日の出来事·2]

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[ある日の出来事·2]

夕方、目が覚めた 隣にいたはずの彼がいない トイレかな・・ 空気が乾燥してるせいか、少し喉が痛い 起き上がってミニテーブルにある 飲みかけのミネラルウォーターで喉を潤した その時、テーブルに置いてある2つの灰皿の横に キャンディーがあったから 喉も痛いし、ちょうどいいや・・と思って 口の中にポンと入れた ・・・変な味。 壁にもたれてスマホをいじっていたら 彼が戻ってきた 「あれ?起きてたの?」 「うん、さっきね。 喉痛いから、そこにあるキャンディーもらったよ」 「え・・?」 彼の顔色が一瞬変わった 「出せ、今すぐ口から出せ」 「なんで?」 「・・・ジャケットにずっと入れっぱなしで 忘れてた古い飴なんだよ。変な味すんだろ?」 「なんでそんなの置いとくのよ」 「捨てるの忘れてたんだよ。ホラ早く出せ」 私はキャンディーを口から出して ティッシュにくるんで捨てた・・ 彼は床に座りベッドに寄りかかって 煙草を吸い始めたので 私はまたスマホの画面に視線を落とした 「調子悪くなったら早めに言えよ」 彼は私のほうを振り返り心配そうに言った ・・・あれ? ・・・なんだかめまいがする ・・・息切れがする 私は大きく深呼吸をした ・・・気持ち悪い 私は膝を抱えて蹲った 「おいっ!大丈夫かっ?」 私の両肩をつかんで強くゆすり じっと見つめていた 「・・・なんだかフラフラする、気持ち悪い・・ 貧血かな・・・」 私の言葉に、彼は一瞬目を逸らし 泣きそうな顔をした。 「ごめん・・ホントごめん・・・ごめんな」 彼はそう言いながら私をベッドに寝かせ 両手で顔を覆い、謝り続けていた・・・ ・・・なんだか眠くなってきた ・・・遠くで声が聞こえる・・・ ・・・ごめん??なんであやまるの?? ・・・そんなことはどうでもいいや。 ・・・ねむい、ねむいから、ねるね・・・ もう彼の声は耳に届いていなかった。 私が目を覚ましたのは次の日の昼過ぎだった・・・ 寝すぎたせいなのか重苦しい疲労感が残っていた
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