[ある日の出来事2·5]

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部屋に戻ると いつの間にか彼女は起きていて 壁にもたれてスマホを弄っていた。 「あれ?起きてたの?」 「うん、さっきね。 喉痛いから、そこにあるキャンディー もらったよ」 「え・・?」 まさか、俺…テーブルに置いて そのまま…だったのか? 「出せ、今すぐ口から出せ」 「なんで?」 あぁぁなんて言えばいいんだよ! 「・・・ジャケットに ずっと入れっぱなしで忘れてた 古い飴なんだよ。変な味すんだろ?」 苦しい言い訳だ… 「なんでそんなの置いとくのよ」 …今食べたのか?それとも… いつから食べたてんだよ… 「捨てるの忘れてたんだよ。 ホラ早く出せ」 俺はティッシュを差し出した そして口から飴を出して 不満そうな顔しながら ティッシュにくるんで捨てていた 俺は様子を見つつ 普通の煙草に火を付けた 「調子悪くなったら早めに言えよ」 ベッドの方へ振り向きながらそういった。 そう言うしかなかった…
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