深夜3時

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深夜3時

同日深夜3時。 <スマホの電話呼び出し音♪> けたたましくスマホの呼び出し音が鳴った。 いつもは深夜2時から3時位に眠る美穂だったが 今日はデートがドタキャンになったせいで一人でチューハイを 5缶も飲み干して早くにふて寝していた所だった。 「もしもし!美鈴だけど!」 美鈴は光雄の経営する会社のパート従業員で 美穂とは顔馴染みだった。 たまたま光雄と同じマンションに住んでいたので 光雄宅を訪れる時にも時折一緒に食事をしたりする仲だ。 普段からLINEやちょっとした愚痴を互いに言い合う事もあった。 「美鈴?どうしたのこんな時間に。ビックリするじゃないの」 「光雄さん!さっきマンションに救急車が来てて......」 「え!?何?で?光雄さんなの?」 「そう。意識が無かった。 搬送される時に隊員さんに駆け寄って聞いたんだけど。 家族じゃないから詳細は教えてくれなかったんだけど、 身内の方ですかって?で、奥さんとは別居中じゃない? で、美穂に知らせないとって。」 「どうしよう!奥さんに伝えなきゃだよね?私が行っていいのかな?」 「あんた!行かないでどうすんのよ!のんきな子ね!!行って奥さんと 連絡が付いたらさっと帰ってくりゃいいじゃないのよ!心配じゃないの?」 「心配どころじゃないわよ!!もう!! で、どこの病院なの?あ、ごめんついこんな言い方しちゃって」 「恐らくだけど救急の瑞穂救急センターだろうって!」 「わかった!すぐ行く!!」
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