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「平気ですよ。まぁ、あんな展開はいつものことですから」
「それと味方の誤射もちょいちょいあるから」
俺とエリアスでハンコックを睨みつける。
大体あいつの爆風で俺達は酷い目に合う。それに比べたらマシだろうな。
「さて、ちょっくら武器の手入れでもするか。食事と、あと残りの弾薬数の確認だな」
「僕は村長とちょっと話してきます。早い方がいいでしょう」
そう言ってエリアスは怯えている群衆の方へ向かって歩いて行った。
俺達はわざと軍がここの場所に辿り着けるようにGPSをオンにしていた。軍なら俺達のGPSを探ることぐらいはできるだろうし、それなりに対策も練っているはずだ。
ここが終着点なら親玉は絶対来るだろう。
で、エリアスが話に行っている間に俺はアンネから詳しい話を聞く。
「——私も詳しい位置は分かりません。ただ、この村に財宝があることしか」
アンネすらここから先のことはわからないらしい。
ちらり、と群衆の方を見る。
交渉等を終えたエリアスが戻ってくる。意外に早い交渉だったな。
「一応退避するように伝えました。また、村長は心当たりがあるそうですよ、財宝の在処に」
これは前菜一隅……ぜんざい? どっちでもいいや。兎に角運がいいということだ。
取り敢えずこの先の行動についてはファントムが復活した後だ。
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